登場人物紹介
おだぬき つづみ 小田貫 鼓 18歳のタヌキ族の少年。 老舗の温泉宿「楽運荘」の接客見習い。 素直で元気。 親しみやすい性格から、楽運荘のマスコット的存在として可愛がられている。 常に明るく振舞っているが、幼い頃に事故で両親を失い、どこかでその影を追い求める一面も。 両親の死後、天涯孤独となるが、家族と交流のあった楽運荘に引き取られた。 人の心を癒し、和ませるタヌキ族の伝統芸能「腹鼓」(はらつづみ)を打つことのできる、数少ない「腹鼓師」(はらつづみし)の資格を持っているため、宴会などの席に駆り出されることもしばしば。 現在の腹鼓師としての肩書きは「正段小田貫流腹鼓師印可 小田貫 鼓」。 |
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いぬい けんすけ 乾 健介 21歳のイヌ族の青年。 「楽運荘」において、鼓からは「健兄ぃ」と呼ばれ、実の兄のように慕われている。 楽運荘で働き始めて二年になる。 鼓の就職後は社員寮で同室となり、仕事の際もコンビを組むこととなる。 正義感が強く、根はいい奴なのだが、やや短気で血の気が多いところがあり、以前は客との揉め事も少なくなかった。 鼓に対しては兄弟以上の感情を抱いているが、肝心な時に鼓を支えることのできない自分に思い悩むことも。 いつも鼓の手玉に取られてしまうヘタレ体質で、何かと損な役回りが多い。 |
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ねこやなぎ まさこ 猫柳 マサ子 61歳のネコ族の女性。 楽運荘で女将を務める。 物腰柔らかな気品ある性格で、従業員からも客からも慕われている。 13年前、鼓とその両親が事故にあった朝、大雪にも関わらず旅館を出ようとする一家を止められなかったことに責任を感じ、唯一無事だった鼓を引き取り育てる決心をした。 鼓にとって、育ての母といえる存在である。 |
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しょうじょうじ きょう 証城寺 響 72歳のタヌキ族。 日本全国の腹鼓師を束ねる腹鼓師協会の副理事長。 鼓の父親、鳴樹の師匠でもある。 厳格な性格で、歴史や伝統を重んじる。 タヌキ族、こと腹鼓師においては特別な種族であると主張しており、他の種族に対して排他的な一面を見せることも。 |